精華医院

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生活習慣病予防のための時間栄養学

「時間栄養学」とは、健康を維持する為に「何をどれだけ」食べるかに加え「いつ、どのタイミング」で食べるかを意識する事が、生活習慣病の予防になると言う考え方です。
人には、生活機能を円滑に動かす体内時間があります。そのリズムが乱れると肥満や糖尿病などの生活習慣病の原因の1つとなります。

1.規則正しく生活をしましょう
不規則な生活を繰り返していると体調を崩し、食べる力も弱くなります。
そして、夜になっても体温や血圧が高いままで、なかなか眠る事が出来なくなります。
睡眠不足は、高血圧や肥満の原因になります。
2.早起きをして朝食を摂りましょう
朝の光を取り入れる事で、脳の視交叉上核(体内時計の機能を持っている神経細胞)の時計遺伝子によって、1日24時間にリセットする事で心身の活動を始動させます。
又朝食を規則的に摂る事で、小腸や肝臓の末梢時計遺伝子も正常に動きます。

朝食の大切さ
①朝食を食べないと時計遺伝子が、次の食事が何時になるのかと脳が危険を予測し 心身の活動を迎え、エネルギーを脂肪に貯えようとする働きがあります。
よって、朝食を食べない人の肥満率は、食べる人より5倍も高いと言われています。
②食事を摂ることによって発生するエネルギー(消化吸収、運搬に使われる エネルギー)は、夜食に比べて朝食のほうが4倍高いと言われています。
③朝食を食べない人は、心身の活力が低く、筋肉量の低下、学力の低下が実証されています。
3.夕食の食べすぎに注意し、夜食を控えましょう
血中の副腎ホルモン(エネルギー生産を促すホルモン)濃度は、夕方から夜半にかけて低く、朝方が高いので夕食の食べ過ぎはエネルギーが貯えやすくなります。
消化機能は夕方から活発になるので、夜は栄養素の吸収が高く運動量も少ないので夕食の食べ過ぎは、エネルギーが貯えられ易くなります。

第62回日本栄養・食糧学会大会のシンポジウム
「時間栄養学」 (著書/女子栄養大学 香川靖雄栄養学教授)より一部抜粋

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免疫機能を整えて花粉症を予防しましょう

花粉症はアレルギー疾患の一種で、アレルギー体質は遺伝すると言われています。
完全に治すのは難しいですが、食生活(栄養)や環境、ストレス等の増悪因子を改善すれば症状を軽減することは可能です。

花粉を予防する食事

1.バランスのとれた食事を規則正しく摂りましょう
主食(ごはん・めん・パン)、主菜(肉・魚・大豆・卵)、副菜(野菜・海草・きのこ)を毎日適量摂りましょう。
2.ビタミンB6の多い食品を摂りましょう
カツオ・マグロ・サケ・サンマなどの魚や、レバー、鶏のささ身等に多く含まれてます。
ビタミンB6には、免疫機能を正常に維持する働きがあります。
3.ビタミンA、Cの多い緑黄色野菜を積極的に摂りましょう
ビタミンAは粘膜を強くする作用があり、ビタミンCは炎症、かゆみを抑える作用があります。菜の花、ほうれん草、小松菜等の葉物野菜や、ブロッコリー、パプリカの様な緑黄色野菜は、これらのビタミンが多く含まれます。
4.脂の多い魚を適量摂りましょう
魚の脂に含まれるEPAやDHAには、免疫機能を正常化する働きがあります。
5.腸の調子を整える食品を積極的に摂りましょう
ヨーグルト、納豆、みそのような発酵食品や食物繊維の多い野菜、海草、きのこ、豆類、いも類、果物などを適量摂取しましょう。

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認知症を予防する食事

認知症には、脳血管性認知症やアルツハイマー病がありますが、生活習慣病が原因になる事は、近年の研究で明らかになりつつあります。
認知症予防の為には、特に食習慣が重要です。

認知症予防のための食事ポイント

1.摂取エネルギー量を適正にしましょう
過剰なエネルギー摂取は、動脈硬化や老化を促進します。高脂血症は、活性酸素を増やし神経障害の一因となります。血中のコレステロール値が上がると、アミロイドのβ蛋白の貯蓄も促進され、認知症の原因になり易いと言われています。
  • 活性酸素が必要以上に増すと、細胞を傷つけたり、血管や血液の老化を早めます。
  • アミロイドβ蛋白:アルツハイマー病の原因とされている1つに老人斑等が挙げられます。老人斑は、そのアミロイドβ蛋白が凝集する事で、脳伝達が出来なくなり神経細胞死を来たし、脳機能が低下することで認知症を来たすと考えられています。
2.野菜を多く摂りましょう
野菜に多く含まれるビタミンC、ビタミンE、βカロテン等には、体の酸化を防ぐ作用があります。特にこれらを多く含む緑黄色野菜を意識的に摂ると認知症の予防効果があると言われています。
3.魚を毎日摂りましょう
魚(特に青魚)に含まれるDHA・EPAなどの脂肪酸は血液凝固を防ぎDHAは脳神経細胞を活性化します。
4.甘い物を控えましょう
砂糖を多く含む飲料、お菓子の過剰な摂取は、糖尿病や高中性脂肪の誘因となり認知症の引き金になると言われています。
5.水分を意識的に摂りましょう
脱水状態では血液凝固作用を促進し、血液がスムーズに流れなくなります。1日に1~1.5l程度の水分補給が必要です。食事(汁物・果物)、ゼリー、飲み物(お茶・牛乳)等で、こまめに水分を摂りましょう。
但し、高血圧や腎機能障害がある方は、ドクターに相談しましょう。

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高コレステロール血症の食事のポイント

過食、過度の飲酒、運動不足、喫煙、過剰なストレス等、血中コレステロールが上がりやすい生活習慣病を改善した上で食事内容にも気をつけてバランス良く摂りましょう。1日の総摂取量300mgまでが適量です。

控えた方がよい食品

  1. コレステロールの多い食品
    鶏卵1個(210mg)、鶏レバー60g(222mg)、いか60g(210mg)、するめ20g(196mg)、うなぎ60g(138mg)
  2. 動物性脂肪の多い食品
    バター、生クリーム、チョコレート、洋菓子、アイスクリーム、菓子パン、肉の脂、鶏肉の皮など

積極的に摂りたい食品

  1. 食物繊維の多い食品
    野菜(かぼちゃ、ブロッコリー、ごぼう、オクラ、菜の花、ほうれん草、竹の子等)、海草(ひじき、昆布、わかめなど)、豆類(大豆、えんどう豆、枝豆など)、きのこ類(しいたけ、しめじなど)、こんにゃく
  2. 脂肪の多い魚
    ぶり、さんま、いわし、さけ、さば等

コレステロール:細胞膜の構成成分、性ホルモンや副腎皮質ホルモン、胆汁酸ビタミンD前駆体の成分となります。LDL:コレステロールを肝臓から各組織に運びます。HDL:組織中のコレステロールを肝臓に戻します。

上手な摂り方

  1. コレステロールの吸収を抑制する食物繊維が多い野菜・海草・きのこ等を摂り野菜は350mgが目標。
  2. LDLを上昇させる動物性脂肪(肉の脂やバターなど)、トランス型不飽和脂肪酸(マーガリン、ショートニング、菓子類)控えめにしましょう。
  3. 調理に使う油は、LDL下げ、HDLを下げないオレイン酸の多い油(オリーブ油など)がおすすめです。
  4. HDLを上昇させる作用があるDHA、IPAが多いさんま、いわし、ぶりなどの青背魚を努めて摂りましょう。(臨床実験、経験等において週7切摂るとLDLの数値が上がりにくいと伴に中性脂肪が下がり、HDLが上がるのでLDLが下がるという結果が出ている)卵も2日に1回ぐらいが理想。)
  5. 適量のアルコール(日本酒で1日1合以下)はHDLを上げる効果があります。多量の飲酒はLDLを上昇させます。

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かぜをひいてしまったら

栄養・保温・安静に心掛けて症状に応じた対策を早めにとりましょう。

<寒気・発熱>・・・水分とエネルギー補給を摂りましょう
  • 発熱すると水分とエネルギーが沢山消費されます。エネルギー源となる糖質を多く含む食品(ごはん、麺等)を、消化の良い形(おかゆ、雑炊等)で摂りましょう。
  • 食欲がない時は、果物やゼリー、ヨーグルト等の口当たりの良い物で補いましょう。スポーツドリンク等も利用して水分不足に気をつけましょう。
<のどの痛み・せき>・・・刺激物は避けましょう
  • 辛み・酸味の強いもの、塩辛いもの等は、のどを刺激して炎症を広げて咳の原因になりやすので控えましょう。
  • 豆腐料理等や片栗粉を使って、のど越しの良いもので栄養補給しましょう。
<鼻水・鼻づまり>・・・発汗・殺菌作用のある食べ物を摂りましょう
  • 鍋物・汁物等の温かい物や、発汗促進・殺菌作用あるねぎや生姜等を食べて体を温めましょう。
  • 鼻腔の粘膜を強化してくれるビタミンAを多く含む食品(緑黄色野菜・レバー等)も有効です。
<下痢・吐き気>・・・消化の良い食べ物を摂りましょう
  • 胃腸が弱っていると時は、消化の良い穀物を中心に摂りましょう。
  • 下痢ぎみの時は水分と共に、ナトリウム・カリウム・ミネラルが失われるのでおかゆやスープなどで補いましょう。
  • 下痢が続く時は、辛いもの・コーヒー・アルコール等の刺激物や、冷たい物、食物繊維の多い物、腸内でガスを発生し易い、豆・かぼちゃ・栗・いも類などは控えましょう。

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髪の健康に良い食事

髪の健康に良い食事老化やストレスから、髪の艶が無くなったり、抜け毛、白髪等の髪の悩みをお持ちの方は多いのですが、遺伝だと諦めず食事を見直してみましょう。まずは毎食、主食+主菜+副食を取り揃えて3食規則正しくバランスの良い食事をしましょう。

1.良質なタンパク質を毎食適度に摂りましょう。
毛髪を構成する成分であるタンパク質をケラチンと呼びます。ケラチンは、食べ物から質の良いタンパク質を摂らないと上手く合成されません。肉、魚、卵、牛乳のような動物性タンパク質と、大豆、大豆製品のような植物性タンパク質をバランス良く摂りましょう。(1日の適量・・・脂の少ない肉60g、魚80g、卵1/2~1個、豆腐100g、牛乳200cc程度)
2.亜鉛の多い食品をメニューに入れましょう。
亜鉛は、新しい細胞をつくるのに不可欠で、新陳代謝が活発な器官ほど亜鉛不足の影響を受けます。髪も亜鉛が不足すると、抜けやすくなります。亜鉛は、牡蠣、牛肉、豚肉、鶏肉、納豆、卵等に多く含まれます。
3.ビタミンB群(B1,B2,B6、B12、ナイアシン、パテント酸、ビオチン等)を摂りましょう。
ビタミンB群は、新陳代謝を活発にし、疲労回復効果や皮膚の健康を守る働きがあります。ビタミンB群は、肉、魚、卵等の動物性食品に多く含まれます。特にビオチンは、白髪や、脱毛を予防する効果が期待されます。ビオチンを多く含む食品は、レバー、いわし、卵、牡蠣、玉葱、カリフラワー等です。
4.老化防止に役に立つ、ビタミンA、C、E(抗酸化ビタミン)を摂りましょう。
抗酸化ビタミンは、髪の老化を防ぐだけでなく、頭部の地肌にも健康に保ちます。緑黄色野菜や果物でビタミンA、Cを補給しましょう。ビタミンEは、アーモンド、ナッツ、サラダ油、うなぎ、いわし、キウイフルーツ、アボカド、ほうれん草等に多く含まれます。
  • AGAはAndrogenetic Alopeciaの略語で男性型脱毛症のことです。

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インフルエンザを予防する食事

気温が下がり、空気が乾燥するにつれて、かぜやインフルエンザが流行します。日頃から、手洗い、うがいをして免疫力をアップさせる食生活を送りましょう。

  1. 規則正しい食生活と3食バランスの良い食事を摂り、ストレスを溜めない様にしましょう。
  2. 免疫細胞の原料になる、良質なタンパク質を含む食品(魚、脂の少ない肉、大豆製品、卵、乳製品等)は、免疫力を高める効果があるので適量摂りましょう。
  3. 免疫力を強化するビタミンCを多く含む食品(柿、キウイフルーツ、柑橘類等)や粘膜を強くするビタミンAを多く含む食品(レバー、うなぎ、卵、牛乳、緑黄色野菜等)を積極的に摂りましょう。
  4. 腸内環境を整えて、免疫細胞の働きをサポートする発酵食品(ヨーグルト、みそ、納豆等)や、食物繊維の多い食品(野菜、海草、きのこ、豆類等)を積極的に摂りましょう。
  5. 体を温める食事を摂りましょう体温が下がると免疫力が落ちます。野菜スープ、鍋料理等や香辛料(生姜、カレー粉、唐辛子)を上手く使った料理で体を温める工夫をしましょう。

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がん予防と食生活

がんは遺伝子の異常によって起こる病気ではありますが、ほとんどの場合生活習慣によって引き起こされます。しかもがんの原因の60%が食べ物に起因していると言われています。

がんのリスクを抑える食生活とは・・・

1.多種類の食品でバランスの摂れた栄養を摂りましょう
主食・主菜皿(魚・大豆・肉)・副菜皿(根菜類・いも類等)・小鉢皿(葉物野菜・海草・きのこ等)に1日1回は汁物を添えると、バランスの良いメニューになります。調理法を変える事で、自然に栄養バランスが良くなります。
2.食べすぎを避けて脂肪は控えめに
適正な体重を保ち、成人になって5kg以上体重を増やさないようにしましょう。動物性脂肪の摂取を控えて、植物性脂肪や脂の多い魚をバランスよく摂りましょう。
3.お酒はほどほどに
1日に、日本酒1合、ビール中ビン1本(500ml)程度までが適量です。
4.たばこは吸わないように
本人だけでなく、家族の肺がんリスクも高くなります。
5.食べ物からビタミン、食物繊維を摂りましょう。
多種類の野菜や果物を適量摂取しましょう。野菜は、1日中鉢で5皿以上(350g以上)摂りましょう。
6.塩分は控えめにして、熱いものは冷ましてから摂りましょう。
塩分や熱いものは、胃がんや食動がんの原因になります。
7.肉や魚の焦げた部分は避けましょう
8.食品の保存に注意して、カビの生えた物は食べないようにしましょう。
9.食品添加物や残留化学物質に注意しましょう。
食品は加工食品より、できるだけ自然なものをとりましょう。野菜は良く流水で洗い、外葉を取ったり、皮を剥いたり、さらしたり、茹でたりする事で有害物質が減ります。有害物質は脂肪に溶けやすいので、脂の少ない肉を選びましょう。

参考:「がんを防ぐ12ケ条」国立がんセンター・「がんを防ぐ食生活14ケ条」米国がん研究財団

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かぜ・インフルエンザ予防の為の免疫力をアップさせる食事

1.良質タンパク質(肉、魚、卵、大豆製品)をバランスよく適量摂りましょう
タンパク質はウィルスに対する攻撃力の源である免疫細胞の原料です。
2.ビタミンAを多く含む食品(レバー、うなぎ、銀だら、卵、牛乳、チーズ、緑黄色野菜)を適量摂りましょう。
ビタミンAは、ウィルスの病原体の浸入を防ぐ鼻、のど、目の粘膜を強くします。特に緑黄色野菜は、1日小鉢に2皿分くらい摂りましょう。
3.ビタミンB1の多い食品(豚肉、ごま、大豆、胚芽つきの穀物、ほうれん草等)を上手に摂りましょう。
ビタミンB1は疲労回復効果があります。
4.腸を元気にする食物繊維の多い食品(野菜、海草、きのこ等)や発酵食品(ヨーグルト、納豆、みそ等)を毎日努めて採りましょう。
腸のぜん道運動を活発にして有害物質の排泄をスムーズにし、善玉菌を増やして腸内環境を整えると免疫力がアップします。
5.温かいものや、血行促進作用のある食品(生姜、にんにく、ねぎ、唐辛子等)を摂り体温を上げましょう。
低体温になると免疫力が低下します。

こんなメニューがおすすめ

具沢山ポトフ
材料・・・豚肉、ブロッコリー、グリーンアスパラガス、人参、玉ねぎ、じゃが芋、しめじコンソメスープ
ポイント:ビタミンAや食物繊維の多い緑黄色野菜や、きのこをたっぷり入れましょう。カレー粉を入れても体が温まります。豚肉のビタミンB1が疲労回復効果
ニラ卵スープ
材料・・・ニラ、卵、わかめ、だし汁、しょうゆ、おろし生姜
ポイント:にら、わかめが食物繊維効果を発揮します。わかめの代わりにもずくを入れてもおいしいです。おろし生姜を入れると、しょうゆを減らしても減塩効果があり、体も温まります。

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高血圧と塩

冬に悪化しやすい高血圧症は、原因不明の高血圧症も多いです。遺伝的体質に食塩過剰摂取、運動不足、肥満、アルコールの多飲、ストレスなどの生活環境因子が重なって起こるとみられています。塩分に含むナトリウムを摂り過ぎると、体がナトリウム濃度を薄めようとして大量の水を取り込みます。体液の量が増えて心臓の負担が増して血圧が上がります。まずは、血圧予防には減塩が必要です。

塩分摂取の目標は、成人男性9.0g/日未満  女性7.5g/日未満 高血圧の方6g/日未満
現在日本人の1日の平均塩分摂取量は11.5gなので、高血圧の人はその半分が目標です。

無理なく上手に減塩

  1. 漬物、佃煮は量を少なめにして、1日に1回までにしましょう。
  2. 麺類、味噌汁などの汁物は、具を多くして1日1回までにして麺類は汁を残しましょう。
  3. 新鮮な食材を選び、素材そのものを活かして薄味にしましょう。
  4. 調味料は醤油やみそばかり使わずに、ケチャップ、ソース、マヨネーズ、ドレッシングなどの塩分の少ない物を上手に使いましょう。
  5. ハム、ソーセージ、ベーコンなどの肉加工食品や、はんぺん、ちくわなどのねり製品は少なめにしましょう。
  6. インスタント食品、外食は控えめにしましょう。
  7. だし、酢、油、香味野菜、香辛料などをうまく使いましょう。
  8. 調味料は、かけるよりつける習慣にしましょう。
  9. 一品を重点的に味付けして、他を薄味にしましょう。
  10. 野菜、海草、きのこなどのカリウム食物繊維の多い食品をとり、ナトリウムの排泄を促しましょう。

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インフルエンザ対策していますか?

インフルエンザは抵抗力が落ちた体にウイルスが感染して引き起こされます。外出時、人ごみの中ではマスクをし、帰ったら手洗い・うがいをして、ウイルスが体に付着するのを防ぐことも大切ですが、過労を避け、普段から栄養不良にならないようにウイルスと戦う免疫力をつけておく事が大切です。

免疫力をアップさせる食事ポイント

  1. 日頃から、規則正しい食生活とバランスの良い食事内容を心がけましょう。
  2. 免疫力を高める効果のある良質なタンパク質を含む食品(魚、脂の少ない肉、大豆製品、卵、乳製品など)を適量摂りましょう。
  3. 免疫力を強化する働きのあるビタミンCを多く含む食品(イチゴ・キウイフルーツ・柑橘類などの果物、ブロッコリー・パプリカなどの緑黄色野菜、じゃがいも・さつまいもなどのいも類など)を積極的に摂りましょう。
  4. 粘膜を強化し、ウイルスの侵入を防ぐ働きのあるビタミンAを多く含む食品(レバー、うなぎ、卵、牛乳、チーズ、モロヘイヤ、かぼちゃ、小松菜、人参、ほうれん草、しそなどの緑黄色野菜など)を上手に摂りましょう。
  5. 疲労回復効果のあるビタミンB1の多い食品(豚肉、ごま、大豆、胚芽つきの穀物、ほうれん草など)を上手に摂りましょう。

インフルエンザにかかってしまったら

こまめに水分をとり、消化の良い食品(おかゆ、雑炊、めん類など)でエネルギー補給しましょう。食欲のない時は、冷たい果物やゼリー、ヨーグルトなど口当たりの良い食品をとり下痢をしている時は、スポーツドリンクを利用するのも良いでしょう。

避けたい食品

アルコール、脂肪の多い物、食物繊維の多い物、辛み・酸味・塩辛い物・熱い物など刺激物があります。

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タンパク質の上手なとり方

タンパク質は生命の源。筋肉、皮膚、臓器、血液、髪の毛、爪まで、体の主要な部分の大半はタンパク質で構成されています。神経の伝達物質、酸素、ホルモン、免疫物質など、生命にかかわる重要な物質の構成成分でもあります。タンパク質は、約20種類のアミノ酸で構成されています。

上手にタンパク質をとるには

  1. 1.必須アミノ酸(人体でつくることが出来ないアミノ酸)をバランスよくとりましょう
    必須アミノ酸をバランス良く含む食品を“質のよいタンパク質を含む食品”と言います。卵、牛乳、肉、魚などの動物性の食品や大豆製品です。
  2. 2.植物性食品は、食べ合わせを考えましょう
    穀類と豆類(ご飯+納豆)は、お互い足りないアミノ酸を補い合い理想的なアミノ酸パターンになります。
  3. 3.アミノ酸は、脂肪や炭水化物のように体内で貯蔵できません
    毎食適量にとる事が体内で効率よく使われるコツです。
  4. 4.摂り過ぎると問題がおきます
    アミノ酸は体の中で代謝され、分解されてアンモニアになり、肝臓で解毒されて尿素として排出されます。タンパク質を摂り過ぎると、肝臓や腎臓に負担がかかります。また、尿素の排泄がスムーズに行われないと尿酸に変わり、痛風起こしやすくなります。カルシウムの代謝にも関係し、カルシウム不足を引き起こします。

タンパク質の適量は

  • 日に20才以上の男性で60g、女性50gです。
  • タンパク質を多く含む主菜を1日で両手の平に収まる量をとりましょう。
    (例・魚60~70g+肉50~60g+豆腐100g+卵1個)
  • 乳製品、牛乳は1日200ccを目安に取りましょう。

厚生労働省策定 日本人の食事摂取基準2005年版抜粋

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野菜を食べて健康生活

野菜足りていますか?

外食機会の増加、朝食欠食率の上昇、過度なダイエット志向など、野菜不足になりやすい食生活スタイルが増えています。生活習慣病を予防し、健康的な生活を送るためには、1日350g(野菜料理小鉢5皿分)以上必要だと言われていますが、わが国の現状では、1日1人当たり約290gしか摂れていません。

野菜の効用

  1. ローカロリーで肥満予防になる。
  2. 食物繊維が多く、便秘予防になり、コレステロールや血糖値の上昇を抑えたりガン予防になります。
  3. カロテンやビタミンCなど抗酸化作用を持つビタミンを多く含み、生活習慣病予防になります。
  4. 貧血を予防する鉄・骨を丈夫にするカルシウム・血圧を安定させるカリウムなどのミネラルを多く含みます。

野菜を効果的にとるには・・・

  1. かさを減らして、量を摂りましょう(茹でる・炒める・煮る)。
  2. 3食に分けて毎食適量(小鉢に1~2皿)摂りましょう。
  3. 緑黄色野菜とその他の野菜は1:2の割合で摂りましょう。
  4. ビタミンを逃さない調理法で
    • カロテンの多い緑黄色野菜は油といっしょにとると吸収が良いです。
    • ビタミンCは水に溶けて逃げやすいので、さっと洗いゆですぎないようにしましょう。
    • ゆでてから冷凍庫で保存しましょう。
    • 汁ごととる調理法や片栗粉でとろみをつけると汁に出たビタミンもムダなく食べられます。

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カルシウムと丈夫な骨

高齢化社会を迎え、寝たきりの増加が問題視されています。一方、若い女性の過度なダイエットや、偏った食事による国民の慢性的カルシウム不足が、国民健康栄養調査などで明らかにされています。骨粗鬆症を予防し、質(QOL)の高い老後を送るためにも骨を丈夫にするカルシウムの上手なとり方を日頃から身につけましょう。

<カルシウムは1日どれだけとったほうが良いか>

成人1日1人当たり、600~700mgのカルシウムが必要ですが、現在その約90%しかとれていない状態です。“今より700mg多く”を目標にカルシウムの多い食品をとりましょう。

≪カルシウムを多く含む食品と、カルシウム100mgの食品目安量≫

牛乳・・・100ml.  ヨーグルト・・・85g  チーズ・・・15g(一切れ)
しらすぼし・・・20g  めざし・・・2本  にぼし・・・5g
もめん豆腐・・・100g(1/3丁)  ごま・・・大さじ1(ごまあえ一人分)
乾燥ひじき・・・7g  小松菜・・・70g(お浸し一食分)  
チンゲン菜・・・100g(炒め物1人分)  菜の花・・・70g(お浸し1食分)

<カルシウムを効率よくとるには>

  1. 牛乳、乳製品のカルシウムは他の食品に比べて吸収が良いので、毎日1品はとりましょう。
  2. ビタミンDを多く含む食品(いわし・かつお・さけ・マグロ・うなぎ・きのこ類)といっしょにとるとカルシウムの吸収を助けます。
  3. リン酸(加工食品に多く食品添加物として含まれている)、食塩、タンパク質の取りすぎに注意しましょう。

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おいしい料理で健康に1 冷たいコーンスープ

精華医院では治療効果をより高める為に、忙しくても簡単に美味しく家庭の味を味わって頂きたい。そんな思いから、食のサポートをする取り組みをしてまいりました。お料理の作り方を分かりやすくするために、画像でご紹介いたします。

今回は、市販のコーン缶を使ったスープのご紹介です。スープは漉してから作りますので、ざらつきもなくのど越しの良いスープとなっています。また、残った材料は捨てないで、使って頂ける料理も合わせてご紹介いたします。その時々でアレンジしていただき、手軽に楽しく家族の皆様にも喜んで頂けると思います。

冷たいコーンスープ中華風  1食分(200g)エネルギー223Kcal

材料
ほうれん草(葉のみ)15g、調味料:塩 好み、バジル(又はしそ)5g、こしょう 好み、ホールコーン缶 1缶(425g)、太白ごま油 少々、水100cc
作り方
  1. ほうれん草、バジルはそれぞれさっと茹でて、粗切りにして水気をとります。
  2. コーン缶と1.をミキサーにかけます。
  3. 鍋に水100ccを沸かし、2.を加えて中火弱で混ぜます。
  4. ボールに3.のスープを漉して器に入れて冷やし、食べる時にごま油少々を混ぜます。
  • 温かいスープでも美味しくお召し上がりいただけます。
  • ごま油を入れずに、お好みでバターや生クリーム、オリーブオイルを入れ洋風に仕上げてもおいしくお召し上がりいただけます。
  • 漉したコーンは、サラダに入れたり、マヨネーズとあわせてオープンサンドにしたり、色々とお使いいただけます。

  • 冷たいコーンスープ

  • コーンスープの材料

  • オープンサンドに

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おいしい料理で健康に2 生春巻きと梅ソース添え

1本分3本(357kcal)

材料
ライスペーパー、アボカド、レモン汁、春雨、スープで残ったコーン、サンチュウ、きゅうり、にら、あさつき、大葉
≪たれ≫
酢:大3、水:大2、砂糖:大1、塩:小1/4、ごま油:小1、豆板醤:小1/2、バジル又はしそ(粗切り):少々、梅(粗切り):小1個分、マヨネーズ:大1、からし:少々
作り方
  1. B,Cは、各合わせてたれを作っておきます。
  2. アボカドは、レモン汁をかけておきます。
  3. ライスペーパーは、水にさっと浸し広げて、コーン、春雨、Aの好みの野菜、アボカド、Bのマヨネーズをかけて、しっかりと巻いておきます。
  4. 3.を1口大に切って、Cのたれでいただきます。

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抗酸化とは(体の酸化を防ぐ)

私たちは酸素を吸ってエネルギーに変えて生活をしています。その酸素の約1~2%は活性酸素(フリーラジカル)になるといわれています。

活性酸素は私たちの身体を細菌やウイルスから守る為に重要な役割を果たしていますが、最近の研究で、高血圧症や糖尿病などの生活習慣病や肝機能の低下、老化といった様々な原因となることが解ってきました。私たちの体には活性酸素を消去する酸素(スパーオキシサイド ディスムターゼ、グルタチオンペルオキシターゼ等)があります。しかしその働きは20歳をピークに、年齢とともに弱まる50歳ごろから急激に衰えはじめます。また活性酸素は呼吸だけではなく、ストレス、多量のお酒やたばこ、激しい運動、太陽の紫外線など様々な原因で発生します。

タバコ、激しい運動、ストレス、アルコール、紫外線、大気汚染


  • 抗酸化物質とは
    このように私たちの身体の中で過剰に発生した活性酸素を抑える物質を「抗酸化物質」と言い、様々な食品に含まれています。代表的なものとしてカテキン、フラボノイド、アントシアニン、ビタミンC、ビタミンEなどがあります。既にアメリカでは抗酸化物質がどのくらい含まれているかを示す「ORAC値」をパッケージなどに表示をする試みが始まっています。

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ダンベル健康体操

ダンベル健康体操は、軽いダンベルを用いて筋肉に適度な刺激を与える方法です。

筋肉、骨などの私たちの体をつくり、基礎代謝の高い体を作る事を目的とした運動です。生活習慣病の予防と改善、肩こり、冷え性、更年期障害の方、また生涯自立した生活を送り寝たきり予防を望む方など、いつでもどこでも出来る運動です。今まで10回程ダンベル体操を行い、皆様より好評を頂いております。今回一部をご紹介いたします。体操教室は随時開催しております。これを機会に多くの皆様にご参加をお待ちしております。

  1. オルゴールを聴きながら、ウォーミングアップ。(10分)
  2. ダンベル健康体操10パターン。(15分から20分)

  • ダンベルは、通常のダンベルと違い、ビニール袋に250gから300gの塩、お米をお好みで入れ、棒状にしてハンカチで包んだものを使います。通常より軽く、握りやすくなっていますので、腕や腰等に負担がかからないようになっています。

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脂質異常症(高脂血症)と言われたら

脂質異常症とは血液中の中性脂肪や、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が基準より高い、またはHDLコレステロール(善玉コレステロール)が基準より低い状態のことです。このような疾患は、血圧と関係が深いので、放っておくと動脈硬化が進み脳梗塞・心筋梗塞が起きやすくなります。特に血圧が上がりやすい冬は要注意です。原因は遺伝や加齢・食習慣・運動不足・肥満などですが、食習慣改善は治療のポイントとなります。

脂質異常を防ぐ食事

  1. 過食をやめましょう
  2. 標準体重(kg)= 身長(m)×身長(m)×22を基準に体重が維持できる食事量を守りましょう。
  3. 主食・主菜・副菜 毎食バランスよく食べ、欠食しないようにしましょう。
  4. お菓子・ジュース・砂糖入りコーヒーなどの甘いものを控えましょう。
  5. 肉よりも魚・大豆製品を多めにとりましょう。
  6. 油脂は青背の魚・オリーブオイルで努めてとり、動物性の脂は少なめにしましょう。
    油料理は1日2品まで(サラダと炒め物など)としましょう。
  7. コレステロールを多く含む食品(鶏卵・肉の脂・バター・生クリーム・洋菓子など)のとりすぎに注意しましょう。
  8. 食物繊維の多い食品(野菜・海草・きのこ)を毎食努めてとりましょう。
    特に抗酸化力のある緑黄色野菜をとりましょう。
  9. アルコールは適量(日本酒1合(ビール中瓶1本程度)を守り、休肝日をつくりましょう。
  10. 禁煙しましょう。

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生活習慣予防の為の正しい脂肪のとり方

国が行う国民・健康・栄養調査において毎年、エネルギー摂取量における、脂肪エネルギー比率が適正比率を超えています。脂肪摂取量の増加は、高脂血症・動脈硬化・癌の発生と非常に関連が深いとされています。ご自分の食生活はどうなのか一度見直してみましょう。

食事における適正な脂肪のとり方のポイント

1.摂取エネルギーにおける脂肪エネルギーの割合は成人で20~25%が適正
  • これは1日に、油大さじ1(油料理2回程で炒め物の油1回とドレッシング1回程度、揚げ物なら唐揚1回程度)、魚料理1回、油の少ない肉料理1回、程度の油脂のとり方が基本です。
  • 洋菓子、スナック菓子、インスタントラーメンなど間食にとるとオーバーしてしまいます。
脂肪の質を考える
動物性食品(肉の脂・牛乳・バター)、植物性食品(大豆・ごま・植物油)、魚には異なった種類の脂肪酸(脂肪の構成成分)が含まれています。動物性食品の脂肪酸を摂り過ぎると血中コレステロールが増え、植物性食品・魚の脂肪酸は、逆に低下させる作用があると言われています。
  • 割合的に、動物性:植物性:魚を4:5:1に摂ると良いと言われていますがこれは、1日に脂の少ない肉を50g、油を大さじ1(油料理2回)、魚60~80g1切が目安です。
3.調理で脂肪を減らす
  • 肉の脂を切り落としてから調理、湯の中でゆでたり、網焼きにして脂を落とす。
  • ハンバーグなどは、玉ねぎ・人参・ひじきなどを入れて、肉の量を減らす。
  • 炒め物は電子レンジで軽く火を通してから少量の油で炒める。
  • テフロン加工のフライパンを使用する。
  • 揚げ物を電子レンジで温め直す時は、キッチンペーパーなど敷き油を落とす。

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