「時間栄養学」とは、健康を維持する為に「何をどれだけ」食べるかに加え「いつ、どのタイミング」で食べるかを意識する事が、生活習慣病の予防になると言う考え方です。
人には、生活機能を円滑に動かす体内時間があります。そのリズムが乱れると肥満や糖尿病などの生活習慣病の原因の1つとなります。
- 1.規則正しく生活をしましょう
- 不規則な生活を繰り返していると体調を崩し、食べる力も弱くなります。
そして、夜になっても体温や血圧が高いままで、なかなか眠る事が出来なくなります。
睡眠不足は、高血圧や肥満の原因になります。 - 2.早起きをして朝食を摂りましょう
- 朝の光を取り入れる事で、脳の視交叉上核(体内時計の機能を持っている神経細胞)の時計遺伝子によって、1日24時間にリセットする事で心身の活動を始動させます。
又朝食を規則的に摂る事で、小腸や肝臓の末梢時計遺伝子も正常に動きます。
朝食の大切さ
①朝食を食べないと時計遺伝子が、次の食事が何時になるのかと脳が危険を予測し 心身の活動を迎え、エネルギーを脂肪に貯えようとする働きがあります。
よって、朝食を食べない人の肥満率は、食べる人より5倍も高いと言われています。
②食事を摂ることによって発生するエネルギー(消化吸収、運搬に使われる エネルギー)は、夜食に比べて朝食のほうが4倍高いと言われています。
③朝食を食べない人は、心身の活力が低く、筋肉量の低下、学力の低下が実証されています。 - 3.夕食の食べすぎに注意し、夜食を控えましょう
- 血中の副腎ホルモン(エネルギー生産を促すホルモン)濃度は、夕方から夜半にかけて低く、朝方が高いので夕食の食べ過ぎはエネルギーが貯えやすくなります。
消化機能は夕方から活発になるので、夜は栄養素の吸収が高く運動量も少ないので夕食の食べ過ぎは、エネルギーが貯えられ易くなります。